Last Update 2025.9.1
     
国鉄客車用灰皿

  国鉄の客車・電車・気動車の客室ボックス席に付けられた灰皿2種類です。
  国鉄/JNRのマークがついています。
  灰皿の変遷は不明ですが,昭和40~60年代は灰皿Aを多く見ました。

  現在では,乗り物や公共施設の禁煙は当然になっていますが,
  禁煙化が要求される昭和50年代まで,鉄道における喫煙は普通のことでした。
  こうしたことから,ロングシートの通勤電車・気動車を除き,
  当時の客車・電車・気動車には灰皿が必須アイテムとして付けられていました。

  列車禁煙化は,
  1976年/昭和51年に新幹線「こだま」16号車を禁煙車にしたことに始まり
  1980年代は禁煙車の設置,さらに禁煙車と喫煙車の設置に進みました。
  その結果,1990年代以降には優等列車の50-70%が禁煙化されました。
  JR移行後は全車禁煙化が進み,喫煙ルームの設置など対策されていますが,
  2024年には,東海道・山陽・九州新幹線電車内の喫煙ルームが廃止になり
  鉄道における喫煙は過去のものになりつつあります。

灰皿A
灰皿B