Last Update 2014.12.1
       

  東海道新幹線の開業初期に,列車に取付けられた行先票です。
  超特急“ひかり”の表記が,新鮮で,誇らしい印象です。

  在来線の列車の行先票は琺瑯引きの鉄板でしたが,
  新幹線用行先票は塗装アルミ板で,ひかり用は黄色,こだま用はクリーム色でした。


  開業のとき全車輌に付けられた行先票は,
  高速走行時の脱落の可能性や取換作業の煩雑さなどから
  先頭車のみの取付けに変更され,その後は全廃になりました。
  しかし,山陽新幹線・岡山開業のとき,列車の種別・行先が複雑になったことから,
  新造車に電照式電動幕が装備されるようになりました。


  こうした経緯から,
  東海道新幹線開業に登場した0系(1,2次車)には,全車行先票札差がありましたが,
  その後の3次車(1965年)以降の中間車の
行先票札差は廃止になり,
  
6次車(1967年)以降は,先頭車に残る行先票札差も廃止になりました。
  そして,14次車(1973年)から電照式電動幕が装備されるようになりました。


  “ひかり 83号”は,1968年/昭和43年当時に運行された臨時列車でした。

            
東京1320発・新大阪1630着 (土曜日運転)


  当時,東京-新大阪の所要時間は,ひかり 3時間10分,こだま 4時間でした。


撮影/1910.8.10 交通科学博物館(大阪・弁天町)
2008.10.31 こだま638福山到着(R61編成) 福山

1968年/昭和43年時刻表




●ひかり83号は,
 土曜日運転の
 東京1320発新大阪1630着の
 臨時列車でした。