“静態保存車553号!”
水間鉄道 水間観音駅に静態保存されている電車553号を撮影しました。
クリームと赤のツートンカラー塗色の戦前生まれの電車は色褪せていましたが,
存在感は健在でした。
水間鉄道は,水間観音への参詣鉄道として建設された路線距離5.5kmの地方鉄道です。
水間観音駅には,1926年の全線開業当時の寺院風コンクリート造りの駅舎が現存しています。
駅舎の裏の駐車場の側に,1970-80年代の主力電車501形・553号が静態保存されています。
501形は,南海電鉄から譲り受けた1201形です。クハ553号は元南海電鉄モハ1240号です。
1201形は,南海鉄道時代の1934-43年/昭和9-18年に,中型電車として製造されました。
南海電鉄の南海線・高野線の1500V昇圧により,支線に残る1201形を残して廃車になりました。
水間鉄道は,1971-72年に南海電鉄から1201形・12輌を譲り受け,501形として運用しました。
1990年に架線電圧を600Vから1500Vに昇圧したとき,
東京急行電鉄7000系の導入により全車輌が7000系に統一され,501形は全車廃車になりました。
7000系は2006年から更新改造され,1000形に改番されています。
撮影 水間鉄道
静態保存車 501形 553号 (元南海電鉄1201形)
2019.9.3 水間観音〔水間鉄道 水間線〕
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