Last Update 2012.6.1
       
    天王寺駅の電車

   天王寺駅には,関西本線,阪和線,大阪環状線の列車が発着します。 
   阪和線には,紀勢本線から特急“くろしお”などの直通列車も乗入れますので,
   天王寺駅では,多彩な列車を見ることができます。

   阪和線は,私鉄の南海鉄道・山手線(元 阪和電気鉄道)を戦時買収された路線であり,
   阪和線ホームは,阪和電気鉄道時代の高いドーム型天井が残っており,戦前の私鉄ターミナル駅の雰囲気があります。

   撮影当時の1977年/昭和52年,阪和線の旧型国電は103系,113系の新性能電車に置換わりました。
   当時の天王寺駅では,クモハ60形,70系,73系と103系,113系が混在して,運用されていました。

*Photo画面をクリックすると,大画面でご覧いただけます。
  1955年/昭和30年,
  当時の最新鋭電車
  70系300番台が
  阪和線専用カラーで登場。
  特急,急行に運用されました。

  70系・和歌山行 区間快速

  撮影 1977年
      天王寺
  阪和線の70系は,
  快速,直行(のちの区間快速)に
  運用されましたが,
  1968年/昭和43年に103系が投入されると
  区間快速を主に運用されました。

  70系・和歌山行 区間快速

  撮影 1977年
      天王寺
  1972年/昭和47年,
  阪和線に,新快速が設定されました。
  新快速運用には,
  明灰色にプルー帯の113系電車が投入され,
  ヘッドマークを付けて運転されました。
  新快速は,
  1978年/昭和53年まで運転されました。

  113系・和歌山行 新快速

  撮影 1977年
      天王寺
  “くろしお”は,1965年/昭和40年に
  名古屋-天王寺を結ぶ特急列車として
  登場しました。
  ディーゼル特急車キハ82形が投入されました。
  1972年/昭和47年からキハ81形も運用され
  当時,鉄道ファンの人気列車でした。

  1978年/昭和53年に
  紀勢本線・和歌山-新宮間の電化により,
  “くろしお”は電車化されました。

  キハ82形 特急“くろしお”

  撮影 1977年
      天王寺
  
  大阪環状線103系と73形留置車

  撮影 1977年
      天王寺

  阪和線の103系は,スカイブルーの車体色で,
  1968年/昭和43年に投入されました。
  当初は快速に運用されました。
  阪和線の103系も,そろそろ引退です。
  お疲れ様でした。

  阪和線103系

  撮影 1977年
      天王寺
  “きのくに”は,1958年/昭和33年に
  天王寺-白浜間の準急として誕生しました。

  その後,“きのくに”は,
  紀勢本線から阪和線に乗入れる
  ディーゼル急行として活躍しました。
  1978年/昭和53年の和歌山-新宮電化により,
  一部列車が電車特急“くろしお”に格上げされ
  減便されました。
  1985年/昭和60年に廃止になりました。

  キハ58系 急行“きのくに”

  撮影 1977年
      天王寺

  当時,南海電鉄の天下茶屋から天王寺を結ぶ
  天王寺支線が運転されていました。
  2輌編成の南海電車が,
  天王寺駅・関西本線ホームから
  見ることができました。

  天王寺支線は,1984年/昭和59年に
  天下茶屋-今池町が廃止になり,
  1993年/平成5年に全線廃止になりました。

  南海電鉄・天王寺支線

  撮影 1977年
      天王寺