Last Update 2014.12.1
       
  ●切符のメッセージ: 切符が発信する情報量は多く,当時のことを想うことができます。

1963年/昭和38年11月11日 (交)東京本社内発行 白鳥 特急券1等 11月16日乗車 上野乗車・動橋下車 料金1760円

  この切符は,1963年/昭和38年11月16日,上野9時5分発の大阪行“白鳥”の特急券です。
  上野から乗車して,北陸本線・動橋(いぶりはし)で下車したようです。

  “白鳥”は,大阪と青森を結ぶ特急として知られていますが,
  1961〜65年/昭和36〜40年まで,大阪と青森を結ぶ編成(青森白鳥)に,
  大阪と上野を長野・軽井沢経由で結ぶ編成(信越白鳥)が併結運転されていました。
  この切符は,この信越白鳥の特別急行券です。 “白鳥”の歴史を語る切符です。

  1961年/昭和36年,大阪-青森・上野を結ぶディーゼル特急“白鳥”が誕生しました。
  大阪-直江津間は,青森白鳥(大阪-青森),信越白鳥(大阪-上野)の各編成を併結して運転しました。
  青森白鳥は,大阪から青森まで東海道線・北陸本線・信越本線・奥羽本線を経由して,
  当時1053kmを走りました。 この走行距離は,昼行特急列車として日本一でした。
  1965年/昭和40年,信越白鳥が分離され,長年,青森白鳥は単独で運行されましたが,
  2001年/平成13年,大阪-金沢間を“雷鳥”,金沢-新潟間を“北越”,新潟-青森間を“いなほ”に
  分割され,廃止されました。

  信越白鳥は,大阪から上野まで東海道線・北陸本線・信越本線・高崎線・東北本線を経由しました。
  1965年/昭和40年,信越白鳥は,上野-金沢間の特急“はくたか”に系統分離されました。
  “はくたか”は,1982年/昭和57年の上越新幹線の開業のとき,一旦廃止になりましたが,
  1997年/平成9年,北越急行ほくほく線の開業により,
  上越新幹線・越後湯沢と福井・金沢・和倉温泉を結ぶ特急として再登場しました。
  しかし,2015年/平成27年の北陸新幹線・長野-金沢開業により,廃止の予定になっています。


1966年/昭和41年5月15日 (交)大阪梅田発行 白鳥 特急券1等 6月5日乗車 大阪乗車・青森下車 料金2200円
廃止(2001.3.3)直前の“白鳥”        2001.2.22 直江津〔北陸本線〕