Last Update 2023.12.1
       
 ◆紀勢本線全通10周年記念急行券 1969年/昭和44年7月1日 天王寺駅発行

  天王寺鉄道管理局が,1969年/昭和44年7月1日に発行した7・15紀勢本線全線開通10周年記念急行券です。

  紀勢本線は紀伊半島を海沿いに,三重県亀山から和歌山県新宮を経て和歌山市に至る384kmの路線です。
  亀山-新宮間はJR東海,新宮-和歌山市間はJR西日本に所属,
  亀山-新宮間は非電化区間,新宮-和歌山市間は電化区間です。
  特急“南紀”の一部を除き境界を越える列車はありません。

  紀勢本線は紀勢東線,紀勢中線,紀勢西線の3区間に分けて建設されました。
  紀勢東線は1923年の多気-栃原の開業後に順次路線を延ばし,1930年に尾鷲に達しました。
  紀勢西線は1925年の和歌山-箕島開業に始まり,1932年に紀伊田辺,1937年に江住に延びました。
  紀勢中線は1912年に紀伊勝浦-三輪崎を開業,1934年に新宮鉄道を国有化,
  1936年に紀伊勝浦から串本に延長しました。
  1940年に紀勢西線の江住と紀勢中線の串本がつながり,紀勢西線 和歌山-紀伊木本(熊野)に統合されました。
  戦後,1956年に紀伊西線の紀伊木本-新鹿,1958年までに紀伊東線の尾鷲-三木里がつながり
  1959年/昭和34年7月15日に新鹿-三木里が開業し,紀勢本線が全通しました。