Last Update 2015.12.1
     


   上田交通EB4111の製作を始めます。

   まずは,どのような模型にするか!  イメージが膨らみます。
   キットのまま作らない,この拘りが障害になり,完成に至らなくなります。
   模型製作では,理想と妥協が常に葛藤します。

   妥協のいらない着手前が至福の時です。


  ●上田交通EB4111

   上田交通EB4111は,上田交通の前身である丸子鉄道が,
   1924年/大正13年に投入した
   全長6mの米国ゼネラル・エレクトリック社製小型電気機関車です。

   新製時の車両形式・番号はA1形・1号機でしたが,上田丸子電鉄に統合され,
   1949年/昭和24年にEB1形・1号機に改称,
   翌1950年/昭和25年には,EB4110形・4111に改称されました。

   EB4111は,1963年/昭和38年に丸子線から別所線に転属,
   貨物用機関車として運用されました。
   その後,後継のED251の転属により,上田原電車区の入換機になりました。

   1975年/昭和50年に,別所線の貨物営業が廃止になり,
   ED251が電車区の入換機になったため,ED4111は廃車になりました。

 
ワールド工芸公開の完成見本
  ●上田交通EB4111の模型

   上田交通EB4111は,全長6mの動輪2軸の小型電気機関車のため,
   製作しやすい模型として,以前から自作,および キット販売の対象にされてきました。

   現在,ワールド工芸からHOゲージのED4111の金属キットが発売されており,
   これを購入しました。

   以前の小型電気機関車のキットは,
   プレス加工された真鍮製パーツを はんだ付けで組立てる方式が主流でしたが,
   ワールド工芸のキットは,
   エッチング加工された板状パーツを折り曲げ,はんだ付けする方式です。
   少し,ためらいがありますが,チャレンジしてみます。

   ワールド工芸の完成見本は,製作意欲を起こす適度の精密感のある模型になっています。