Last Update 2018.3.1
     
EF70に付けられていた電気暖房表示灯

  交流電気機関車 EF70に付けられていた電気暖房表示用車側灯です。
  車側灯は,交流機関車の車体塗色と同じ赤色に塗装されています。

  蒸気機関車が主力のとき,客車の暖房は蒸気暖房でした。
  電気機関車・ディーゼル機関車に代わっても,
  機関車に搭載した蒸気発生装置(Steam Generator)から蒸気を供給しました。
  昭和30年代以降,電気機関車から客車に電気を供給して,
  客車に設備した電気ヒータで暖房する電気暖房が採用されました。

  機関車と客車の連結作業のとき,
  客車に暖房用電気を供給するジャンパー線による感電事故を防止するため,
  作業者に通電していないことを黄色灯の点灯により知らせています。
  電気暖房表示灯は,電気暖房客車を牽引する機関車に装備されています。

  交直流切替駅で,車側灯を点灯した機関車が連結される情景が浮かびます。

電気暖房表示灯の内部・機関車の前後方向から見やすいように電球を配置
電気暖房表示灯は機関車側面の取付け台に据え置き
交流機関車ED78の電気暖房表示灯 
北陸本線交直流切替駅・田村駅構内のEF70 (撮影1975.1.5)