Last Update 2020.9.1
     

  ディーゼルカーの運転室の外側に取付けられた通票キャリア車上受です。

  単線・タブレット閉塞区間を走行する列車は,
  駅とタブレットの交換をしながら,運転されました。
  タブレットは,通票収納バッグに輪をつけた通票キャリアで授受しました。
  駅には,通票キャリアの受器,授器があり,
  通過列車は,走行しながら通票キャリアを授受しました。
  駅のキャリア授器から通票キャリアを回収するため,
  車輛の運転席の外側に,通票キャリア車上受が取付けられました。

  タブレット閉塞区間の多かった国鉄時代,
  多くのディーゼルカーと機関車は,通票キャリア車上受を付けていました。
  自動閉塞化の進展とローカル線の廃止によりタブレット閉塞区間は縮小,
  JRにおけるタブレットの通過授受は,
  1997年の因美線 智頭-東津山の急行 砂丘を最後に消滅しました。

ディーゼルカーの通票キャリア車上受 ディーゼル機関車の通票キャリア車上受
通票キャリア 通票(タブレット)
通票キャリア車上受のキャリア受け部
キャリア回収のため通票受け部を広げた状態
昭和44年製造の通票キャリア車上受        
キャリア受け部の格納状態の通票キャリア車上受
キャリア受け部を広げた状態の通票キャリア車上受