Last Update 2022.9..1
     

  明治期に製造された鉄橋の橋歴板(銘板)です。
  明治41年/1908年に川崎造船所/兵庫分工場(現 川崎車両/兵庫工場)が,
  製造した鉄橋に付けられたものです。

  川崎造船所は,
  川崎正蔵が設立した川崎兵庫造船所に官営兵庫造船所の機能を移設して,
  明治29年/1896年に設立されました。
  明治40年/1907年に,
  鉄道車輌や鉄橋を製造する新工場(現 川崎車両/兵庫工場)が完成しました。
  この橋歴板には,明治41年製造,製造番号59と記載されており,
  この橋歴板の鉄橋は,兵庫工場で59番目に製造されたと推測できます。

  国鉄に納入鉄橋の橋歴板は,
  明治末期以降に20cm×30cmの矩形に規格化されましたが,
  この橋歴板は,36cm×56cmの大型板です。

  この橋歴板は,Yahoo!オークションで入手しました。
  出所は岡山市南区彦崎(宇野線彦崎駅付近)であり,
  明治43年/1910年開業の宇野線に由来したものである可能性があります。

規格橋歴板との比較 橋歴板の裏面
大正4年製造川崎造船所/兵庫工場の橋歴板(規格サイズ)