Last Update 2022.12.1
       
  ●切符のメッセージ: 切符が発信する情報量は多く,当時のことを想うことができます。
東京横濱電鐵 東白楽から横濱ゆき乗車券   1928年/昭和3年12月9日 東白楽驛発行

   この切符は,1928年/昭和3年12月9日,東京横濱電鐵・東白楽驛が発行した東白楽から横濱ゆき乗車券です。

   東京横濱電鐵は,現在の東急電鉄・東横線の母体になった東急電鉄の前身の一つです。
   1924年/大正13年に武蔵電気鉄道が東京横濱電鐵に社名変更して,
   1926年/大正15年に丸子多摩川(現多摩川)-神奈川(現横浜駅に近接)間を開通させ,
   目黒蒲田電鉄の目蒲線(1923年/大正12年開業)と相互乗り入れにより目黒-神奈川間の直通運転を開始しました。

   1927年/昭和2年には,渋谷-丸子多摩川間を開業,渋谷-神奈川間を直通運転,東横線と呼称しました。 
   東横線は,1928年/昭和3年5月に神奈川-横濱-高島町を開業,1932年/昭和7年には桜木町まで延伸しました。
   東京横濱電鐵は,1938年/昭和13年に玉川電気鉄道を合併,
   1939年/昭和14年に目黒蒲田電鉄に吸収合併されますが,統合会社の社名は東京横濱電鐵になりました。

   この乗車券は,神奈川-横濱-高島町の開業日: 5月18日から7か月後の12月9日の発行です。
   昭和3年当時,五島慶太が目黒蒲田電鉄の代表取締役に就任,
   沿線人口を増加するため宅地開発を進めていました。

目黒蒲田電鉄 武蔵小山から目黒ゆき乗車券   1929年/昭和4年2月15日 武蔵小山驛発行