Last Update 2023.9.1
     
浜川崎貨物駅で入換え作業中のED16 14〔立川〕    1983.3  浜川崎 〔東海道貨物線〕

  
●1983年3月X日,ED16運用廃止直前

  ED16は,1983年3月27日のさよなら列車
(新宿-御嶽)の牽引を最後に引退しました。

  1983年3月,浜川崎貨物駅に隣接するNKK
(現JFE)京浜ビル6階から
  運用廃止直前のED16を撮影しました。
  当時,京浜ビルに勤務していたことから,
  浜川崎貨物駅に発着する貨物列車を見ることができました。

  ED16は,奥多摩駅から第一セメント川崎工場の専用線を結ぶ
  石灰石輸送貨物列車に運用されていましたが,
  線路改善により,EF15,EF64に置換えられました。

  ED16は,中央本線甲府電化,上越線清水トンネル区間電化用として
  1931年/昭和6年に,18輌が製造された低速中型の直流電気機関車です。
  戦後,ED16は幹線から支線に充当されることになり
  立川機関区,鳳機関区に配置,
  青梅線・五日市線・南武線の貨物列車,阪和線の旅客・貨物列車を牽引しました。
  1970年までに阪和線から撤退,ED16全18輌が立川機関区に集中配置され,
  青梅線・南武線の石灰石輸送に運用されました。

  当時の青梅線は,線路等級が低くF級電気機関車の入線が出来ませんでしたが,
  線路改善により,EF15・EF64の入線が可能となり,ED16が置換えられました。

  1984年に立川機関区廃止,6月にED16 4を最後に全車廃車になりました。


浜川崎貨物駅を発車するED16 11〔立川〕    1982.7.15  浜川崎 〔東海道貨物線〕
浜川崎貨物駅で入換え作業中のED16 12〔立川〕    1982.7.15  浜川崎 〔東海道貨物線〕