Last Update 2023.9.1
       
  ●切符のメッセージ: 切符が発信する情報量は多く,当時のことを想うことができます。
東京から岐阜羽島までのこだま号自由席特急券   1966年/昭和41年11月5日 東京駅発行

  この切符は,1966年/昭和41年11月5日,東京駅発行の東京から岐阜羽島までの新幹線自由席特急券です。

  当時,ひかり号とこだま号の特急料金に差を設けていたため,
  こだま号乗車限定のこだま号新幹線自由席特急券が発行されていました。

  1964年/昭和39年,東海道新幹線の開業時,ひかり号・こだま号は全席指定でしたが,
  翌年,こだま号に自由席が設けられ,新幹線岡山開業の1972年,ひかり号にも自由席が設けられました。
  ひかり号とこだま号の特急料金に差を設けていたため,
  こだま号乗車限定のこだま号新幹線自由席特急券が発行されました。

  1972年/昭和47年,新幹線岡山開業のとき,
  ひかり号とこだま号の料金は一本化されましたが,東京-名古屋間に限って400円の料金差が残りました。
  このため,この時期,2種類の新幹線自由席特急券が存在することになりました。
  つまり,東京-名古屋間を,
  ひかり号とこだま号の両方に乗車できる自由席特急券とこだま号しか乗車できない自由席特急券です。
  こだま号しか乗車できない新幹線自由席特急券は,赤帯を付けて区別されました。

  しかし,博多開業の1975年/昭和50年,こだま号料金がひかり号料金に統合されて料金差はなくなり,
  こだま号乗車限定の赤帯付き新幹線自由席特急券は消滅しました。

 
こだま号自由席特急券
東京→岐阜羽島
900円

1967年/昭和42年5月16日
東京駅発行
こだま号自由席特急券
熱海→東京
400円

1968年/昭和43年4月21日
熱海駅発行
こだま号自由席特急券
東京→静岡
900円

1972年/昭和47年4月10日
東京駅発行