Last Update 2024.12.1
       
  ●切符のメッセージ: 切符が発信する情報量は多く,当時のことを想うことができます。
浜田ゆき急行だいせん1号の発駅着席券   1971年/昭和46年12月31日発 大阪駅発行

  この切符は,1971年/昭和46年12月31日,大阪9時50分発の浜田ゆき急行だいせん1号の発駅着席券です。
  急行列車・長距離列車の始発駅構内に列車ごとに整列する大勢の乗客は,当時の年末年始の風物詩でした。

  1949年/昭和24年に,急行・準急列車や長距離普通列車の乗客整理の一環として
  年末年始やスキー時期などの混雑時に乗客の着席確保を図るため,列車の始発駅が発駅着席券を発行しました。 
  1972年/昭和47年,発駅着席券は乗車整理券に改称されました。

  発駅着席券には,いろいろな形式があり,
  大阪駅発行のだいせん1号の発駅着席券は,大型券をビニール袋に入れて安全ピンで衣服に付ける方式でした。

  国鉄の座席指定席発行システム“マルスシステム”の拡充や,急行列車の特急列車の格上げの進行により
  指定席の確保が容易になったことから,発駅着席券の発行は徐々になくなりました。

  現在では,通勤時間帯に運転される着席確保のライナー列車の乗車整理券として復活しています。