●1985年8月30日,419系 TOWNとれいん運転開始後
1985日3月のダイヤ改正のとき,
北陸本線/金沢・富山都市圏に,419系 TOWNとれいんが運転を開始しました。
419系は,581・583系寝台特急形電車を改造した近郊形電車です。
当時,地方都市圏は,長大編成・不等時隔の汽車型ダイヤから
短編成・等時間隔頻繁運転の電車型ダイヤへの変更を求められていましたが,
近郊形電車が不足,国鉄の累積債務問題から量産投入も難しい状況でした。
このため,大量の余剰が発生していた581・583系寝台特急形電車を
近郊形電車に改造して投入することになりました。
交流専用の715系が1984年に長崎・佐世保地区,1985年に仙台地区に投入,
交直流両用の419系が金沢・富山地区に投入されました。
改造工事は最小限にされたため,581・583系の外観デザインを引き継ぎましたが,
中間車の先頭車化では,非貫通切妻構造の形状(食パン形)が採用されました。
419系は赤色車体にクリーム帯(旧北陸塗色)で登場しましたが,
1988-91年に白色車体にコバルトブルー帯の新北陸塗色に変更されました。
2011年に定期運用を引退,2012年に全車廃車になりました。
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