Last Update 2007.9.1
       
 砕氷艦“しらせ”


  “しらせ”のマストには,
  遠方の見通しを得るため
  上部指揮所と呼ばれる操舵室が
  設けられています。
  “しらせ”は,艦体後部に
  ヘリコプタ甲板と
  格納庫を備えています。

  ヘリコプタは,
  ローターを折り畳んで,
  格納庫に配備されています。


  “しらせ”は,海上自衛隊では,
  砕氷艦 AGB5002として
  運用されています。
  “しらせ”の艦首は,
  チャージングのため,
  水面に対して,角度が付けられた
  砕氷艦独特の形状をしています。

  チャージングは,
  助走して,艦首を氷に乗り上げ,
  船の重みで氷を砕く
  砕氷航法です。



  “しらせ”は,
  ヘリコプタ3機搭載しています。
  輸送用の大型のS-61A 2機と
  観測用のOH-6D 1機です。
●歴代の南極観測船
宗谷 ふじ しらせ しらせ
船番号 PL107
海上保安庁・巡視船
AGB5001
海上自衛隊・砕氷艦
AGB5002
海上自衛隊・砕氷艦
AGB5003
海上自衛隊・砕氷艦
製造所 川南工業 NKK 鶴見造船所 NKK 鶴見造船所 ユニバーサル造船 舞鶴
進水 1938.2.16 1965.3.18 1981.12.11 2008.4.16
就役 1956.10.15 1965.7 1982.11.12 2009.5.20
退役 1978.10.2 1984.4.11 2008.7.30
南極渡航 1956〜1962年
〔1〜6次隊〕
1965〜1982年
〔7〜24次隊〕
1983〜2007年
〔25〜49次隊〕
2009年〜
〔51次隊〜〕
全長 84m 100m 134m 138m
全幅 16m 22m 28m 28m
排水量 3853t 5250t 11600t 12500t
最大速力 12kt 16kt 19kt 19.5kt
機関 4800馬力 12000馬力 30000馬力 30000馬力
砕氷能力 1m 連続砕氷 80cm
チャージング砕氷 6m
連続砕氷 1.5m 3kt 連続砕氷 1.5m 3kt
乗員 96名+隊員 200名+隊員35名 170名+隊員60名 179名+隊員80名
航空機 ヘリコプタ2機搭載 ヘリコプタ3機搭載 ヘリコプタ3機搭載 ヘリコプタ3機搭載
保存 船の科学館の
記念艦として公開
名古屋港ガーデン埠頭に
係留保存され,
名古屋海洋博物館の
実物資料として公開
気象情報会社ウェザーニューズに売却,環境情報発信基地として船橋港に係留