Last Update 2010.3.1
       
    キハ35系快走

  関西本線(湊町−奈良)は,1950年代から通勤客が大幅に増加しました。
  キハ35系は非電化の関西本線の輸送力を増強するため,1961年/昭和36年に登場した通勤型ディーゼルカーです。

  関西本線の蒸気機関車を撮影するため,大阪と奈良の県境にある “河内堅上” に何度も通いました。
  河内堅上付近は,列車が大和川に沿って走ります。 トンネルを抜け,鉄橋を渡る列車を撮影できました。

  当時の柏原−河内堅上−王寺は,新駅が設けられ,柏原−高井田−河内堅上−三郷−王寺になっています。
  撮影場所は,高井田−河内堅上−三郷になります。

*Photo画面をクリックすると,大画面でご覧いただけます。
 1961年/昭和36年から
 奈良機関区に
 キハ35系 81輌が投入され,
 蒸気機関車牽引列車の殆どが
 気動車列車になりました。

 キハ35系和歌山行き快速

 撮影 1973年
    王寺−河内堅上
 当時の快速列車は,
 天王寺−奈良間を,
 王寺,郡山停車,30分で結びました。
 現在の大和路快速(33分)を
 超える俊足でした。

 キハ35系快速

 撮影 1973年
    王寺−河内堅上
 奈良電化後のキハ35系は,
 奈良以東,周辺支線区での運用に移り,
 一部は他線区へ転出しました。

 キハ35系王寺行き快速

 撮影 1973年
    王寺−河内堅上
 河内堅上付近は地すべり多発地帯です。
 1932年/昭和7年に,
 亀ノ瀬トンネルが変形したため,
 2箇所の橋梁で大和川の南岸に迂回する
 現在の経路になりました。

 キハ35系快速

 撮影 1973年
    王寺−河内堅上
 キハ35系は,ラッシュ輸送のため,
 両開きの幅広ドアを片側3か所に設け,
 座席は,ロングシートです。
 こうした装備は,
 ローカル線長距離運用に不向きのため,
 転用先があまりなく,
 1980年代から廃車が進みました。

 キハ35系亀山行き快速

 撮影 1973年
    河内堅上−柏原

 キハ55系は,
 名古屋駅 - 湊町駅間の準急“かすが”などに
 運用されました。

 キハ55系快速

 撮影 1973年
    王寺−河内堅上
 キハ58系は,
 名古屋駅 - 湊町駅間の急行や快速などに
 運用されました。
 急行“かすが”は,電化後は
 名古屋−奈良間の運転になりました。

 キハ58系湊町行き快速

 撮影 1973年
    王寺−河内堅上