Last Update 2010.6.1
       
   昭和13年の路線
 
 沿線案内の表面には,路線図が掲載されています。

 大軌,参急の路線は,現在の近鉄の大阪線,奈良線,京都線に相当します。

 路線図から,当時,高安山-信貴山門に電車が走っていたことが判ります。
 この路線は,信貴山電鉄が1930年/昭和5年に開業しました。
 1938年/昭和13年からは,大軌が運営しましたが,戦時中に
 不要不急線に指定され,1944年/昭和19年に運行停止になりました。
 その後,廃止になり,路線跡は信貴生駒スカイラインに転用されました。

 沿線案内の裏面には,運賃表,観光案内,列車時刻表が掲載されています。
 当時から,特急,急行,準急,普通列車が運転されており,
 大阪上本町6時31分発特急は,宇治山田に8時48分に到着しています。
 大阪-宇治山田の運賃は,2円39銭でした。


    伊賀線 モ5252

1930年/昭和5年,信貴山電鉄が,
高安山-信貴山門の鉄道線用に
デ5形電車3輌を製造しました。

その後,2輌はモ5251形として,
南大阪線,伊賀線に移り,
1977年/昭和52年引退しました。
●大阪近郊の路線図
●主要駅間の運賃表