Last Update 2011.9.1
       
  ●切符のメッセージ: 切符が発信する情報量は多く,当時のことを想うことができます。

  この切符は,1969年/昭和44年4月23日,東京駅発行の普通入場券です。
  通常,普通入場券は黒字の印刷ですが,昭和40年頃から東京駅の普通入場券に限って赤字の印刷になりました。

  普通入場券の料金は,最低運賃と同額に設定されています。
  1951年/昭和26年に,普通入場券の料金は5円から10円になり,10円の時代が長く続きました。
  当時の普通入場券には,赤帯が付けられていました。

  1966年/昭和41年に20円になり赤帯が無くなりました。1969年/昭和44年には30円になりました。

  その後,普通入場券の料金は,1976年/昭和51年に30円から60円になり,
  国鉄の終焉に向けて,料金の値上げは続き,国鉄最後の年1987年/昭和62年には140円になりました。

  国鉄の駅は5000駅ですが,普通入場券を販売している駅は2500駅と言われていました。
  普通入場券の収集は,旅行の想い出になることもあり,人気がありました。

  私が普通入場券の収集を始めたのは,料金20円の頃からです。
  当初は,旅行などで乗車・下車した駅の普通入場券を収集していましたが,
  そのうち,駅に旅行券(金券)を送り普通入場券の郵送を依頼したり,車で各駅の普通入場券を買いました。
  その結果,1987年/昭和62年の民営化(JR移行)までに,967駅 1623枚の普通入場券を収集しました。

  →  収集リスト

 
●東海道新幹線開業日の普通入場券

 普通入場券
 新横浜駅(東海道新幹線・横浜線)
 料金 10円
 通用発売日当日1回限り
 客車内に立入ることはできません。

 昭和39年10月1日発行
●赤帯が消えた料金30円時代の普通入場券

 普通入場券
 新横浜駅(東海道新幹線・横浜線)
 料金 30円
 発売当日1回限り有効
 旅客車内に立入ることはできません。

 昭和47年4月4日発行
●柳ケ瀬線・中ノ郷駅廃止日の普通入場券

 普通入場券
 中ノ郷駅(北陸本線→柳ケ瀬線 廃止)
 料金 10円
 通用発売日当日1回限り
 客車内に立入ることはできません。

 昭和39年5月10日発行
●私が収集を始めた頃に入手した普通入場券

 普通入場券
 奈良駅(関西本線)
 料金 20円
 通用発売日当日1回限り
 客車内に立入ることはできません。

 昭和43年4月4日発行
●新下関改称(昭和50年)前の普通入場券

 普通入場券
 長門一ノ宮駅(山陽本線)
 料金 30円
 発売当日1回限り有効
 旅客車内に立入ることはできません。
 長門一ノ宮駅発行

 昭和49年11月27日発行
 
●会津川口の普通入場券に印を押した入場券

 普通入場券
 会津宮下駅(只見線)
 料金 30円
 発売当日1回限り有効
 旅客車内に立入ることはできません。

 昭和49年10月20日発行
●最低運賃区間乗車券と共用の普通入場券

 国鉄線
 根室→30円区間,入場券(根室本線)
 小児 10円
 根室駅発行

 昭和48年8月26日発行
●乗車券と共用の普通入場券の裏面

 ◎乗車券としてご使用の場合は
  発売当日限り有効・下車前途無効

 ◎入場券としてご使用の場合は
  発売当日1回限り有効
  旅客車内に立ち入ることはきません。
●乗車券と共用でない根室駅の普通入場券

 普通入場券
 根室駅(根室本線)
 料金 120円
 発売当日1回限り有効
 旅客車内に立入ることはできません。
 根室駅発行

 昭和57年5月25日発行
●珍しい “れ” で始まる駅名の普通入場券

 普通入場券
 礼文駅(室蘭本線)
 料金 30円
 発売当日1回限り有効
 旅客車内に立入ることはできません。
 礼文駅発行

 昭和49年8月23日発行
 
●発行日1.11.11の普通入場券

 普通入場券  宇治駅(奈良線)
 料金140円  平成1年11月11日発行


 
●発行日3.3.3の普通入場券

 普通入場券  宇治駅(奈良線)
 料金140円  平成3年3月3日発行


 
●発行日12.12.12の普通入場券

 普通入場券  宇治駅(奈良線)
 料金140円  平成12年12月12日発行