Last Update 2012.6.1
       
 蒸気機関車には,
 ボイラの蒸気圧が高くなり過ぎた時に,
 蒸気を放出するための
 安全弁が装備されています。

 安全弁は,
 ボイラ上部に2基設置されています。

 D51のボイラ圧力は15kg/cm2です。
 ボイラ水容量は6m3です。
 このボイラで発生した蒸気で,
 最大馬力1280PS,
 最高速度85km/時で走行します。

 機関士はボイラ圧力を維持するため,
 石炭を投入し,ボイラ温度を上げます。
 温度を上げ過ぎると
 蒸気圧も高くなり過ぎます。
 このとき,安全弁から蒸気を放出して,
 ボイラ圧力を規定値内に下げます。

 安全弁は,蒸気機関車にとって
 大切な装備です。
   蒸気機関車は,ボイラ上部に,安全弁2基を装備しています。
   現役当時,真鍮製の安全弁は磨かれて,金色に輝いており,アクセントになっていました。
   保存されている蒸気機関車の多くに,輝いた安全弁を見ることができます。
●D51 68(小岩井農場〔岩手県〕静態保存 2012.5.4撮影)