Last Update 2012.12.1
       
  ●切符のメッセージ: 切符が発信する情報量は多く,当時のことを想うことができます。
  この切符は,京浜急行電鉄の前身である京浜電気鉄道に統合された湘南電気鉄道(湘南電鉄)の南太田駅が,
  1933年/昭和8年10月22日に発行した南太田から戸部・横浜間行きの乗車券です。
  湘南電鉄と京浜電気鉄道の乗車券は,ピンク色が特徴です。

  湘南電鉄は,1930年/昭和5年に,黄金町-浦賀,金沢八景-湘南逗子の営業を開始し,
  翌年には,黄金町-日ノ出町を開業し,京浜電気鉄道(品川-横浜-日ノ出町)に連絡して,横浜に乗入れました。
  さらに,この乗車券が発行された1933年に,京浜電気鉄道と品川-浦賀の相互直通運転を開始しています。

  1941年/昭和16年,京浜電気鉄道,湘南電鉄,湘南半島自動車が3社合併し,京浜電気鉄道に統合しました。
  京浜電気鉄道は,戦時統制下の1942年/昭和17年に,東京横浜電鉄,小田急電鉄と合併し,
  東京急行電鉄(大東急)になりました。
  戦後の1948年/昭和23年,京浜急行電鉄が設立され,現在の路線を譲り受け営業を開始しました。
湘南電鐵デ1型(復元記念・1978.6・京浜急行電鉄)