Last Update 2013.6.1
       
  ●切符のメッセージ: 切符が発信する情報量は多く,当時のことを想うことができます。

1964年/昭和39年9月28日発行 9月30日大阪700発・第1こだま・特別急行券


  この切符は,1964年/昭和39年9月30日,大阪700発の第1こだまの特別急行券です。

  この日は,東海道新幹線開業(10月1日)の前日にあたり,第1こだまの運転最終日でもありました。
  この切符は,東海道線・上り 最後の“こだま1号”の特別急行券になります。

  東海道新幹線開業により,東海道線のすべての昼行特急10往復が廃止になりました。

  東海道線最盛期である東海道新幹線開業前の東海道線(東京-大阪)の昼行優等列車を
  下表(昭和38年10月1日ダイヤ改正)に示します。
  当時,昼行特急は全て電車列車であり,
  第1こだま,第1富士,第1つばめ,はと,第2こだま,第2富士,第2つばめは151系(こだま型電車),
  第1びびき,第2ひびきが157系(日光型電車)で運転されていました。

  東海道新幹線開業後,東京-大阪間の“こだま”は東海道新幹線・特急“こだま”になりました。
  東京-宇野・神戸間の“第1,第2富士”は新大阪-宇野間の特急“ゆうなぎ”に引き継ぎ,
  東京-広島間の“第1,第2つばめ”は新大阪-下関間の特急“しおじ”になり,
  全線電化された山陽本線の全盛期になりました。



昭和38年10月改正 東海道線の昼行列車〔下り〕
列車名 列車番号  種別 東京 大阪 終着駅
第1こだま 1M  特急 700 1330
第1ひびき 9M  特急 745 1420
第1富士 2001M  特急 800 1430 宇野 1720
六甲 101M  急行 830 1600
第1つばめ 2003M  特急 900 1530 広島 2010
桜島 1031レ 急行 918 1813 西鹿児島 1233
第1宮島 2101M  急行 930 1700 広島 2210
いこま 103M  急行 1000 1725
第1なにわ  105M 急行 1050 1820
霧島  31レ 急行 1100 1853 西鹿児島 1333
第1せっつ  107M 急行 1220 1950
雲仙・西海  33レ  急行 1230 2021 長崎 1143
佐世保 1056
はと 5M  特急 1300 1930
第1よど 109M  急行 1400 2130
第2こだま  7M 特急 1430 2100
高千穂 35レ  急行 1435 2254 西鹿児島 1948
第2ひびき 1003M  特急 1520 2150
第2富士 2003M  特急 1530 2200 神戸 2230
第2つばめ 9M  特急 1630 2300

 

特別急行券

1963年/昭和38年11月6日
名古屋から乗車,大阪下車
名古屋1116発 第1こだま
9号車6番C席

名古屋駅 昭和38年11月6日発行
2等 300円

特別急行券

1963年/昭和38年9月18日
横浜から乗車,大阪下車
横浜745発 ひびき
3号車5番A席

(交)東京本社内 昭和38年9月14日発行
1等 1760円

特別急行券

1963年/昭和38年11月27日
大阪から乗車
大阪800発 第1ふじ
9号車17番D席

大阪駅 昭和38年11月24日発行
2等 800円

特別急行券

1962年/昭和37年6月21日
大阪から乗車
大阪1300発 はと
10号車10番C席

(交)大阪梅田 昭和37年6月14日発行
2等 800円

特別急行券

1959年/昭和34年5月13日
名古屋から乗車
名古屋1820発 第2こだま
5号車41番

名古屋駅 昭和34年5月6日発行
2等 1440円

特別急行券

1964年/昭和39年4月14日
京都から乗車,東京下車
京都818発 第2ひびき
6号車3番B席

石山駅 昭和39年4月8日発行
2等 800円

特別急行券

1963年/昭和38年10月7日
東京から乗車
東京1530発 第2富士
12号車9番A席

東京駅 昭和38年10月7日発行
2等 800円
 
特別急行券

1964年/昭和39年1月28日
東京から乗車,東京下車
東京1630発 第2つばめ
9号車17番B席

(交)新橋内幸町 昭和39年1月27日発行
2等 800円