Last Update 2016.6.1
       

  現在の鉄道用レールには,底が平らな平底レールが使用されますが,
  わが国の鉄道創成期には,
  レールの両側がレール頭部になり,上下両側が使用できる双頭レールが使用されました。

  当時の双頭レールは,英国 DARLINGTON IRON製でした。
  レールの側面には,製造所・製造年などの標記(ロールマーク)が付けられており,
  レールの履歴を知ることができます。
  この双頭レールは,
  小松島機関区の放出品で“DARLINGTON IRON”の標記がありますので,
  1870年代の製造品と推測できます。

  こうした古レールは,レールとしての使命が終わった後に
  駅など鉄道施設の構造物に利用され,構造物の撤去において放出されることがあります。

●レールの標記 DARLINGTON IRON @
●レールの標記 DARLINGTON IRON A