Last Update 2017.3.1
       
  ●切符のメッセージ: 切符が発信する情報量は多く,当時のことを想うことができます。

1974年/昭和49年8月12日愛国駅発行 愛国から幸福ゆき乗車券 60円

  この切符は,1974年/昭和49年8月12日,愛国駅発行の愛国から幸福ゆきの乗車券です。

  1973年に放送のNHK「新日本紀行」により,幸福駅の存在が全国的に知れ渡りました。
  また,広尾線(帯広-広尾)の幸福駅と愛国駅が注目され,
  “愛国から幸福ゆき”の乗車券が鉄道ファンだけでなく,広く人気になりました。
  1972年には,7枚しか売れなかった“愛国から幸福ゆき”の乗車券の発行数は,
  1973年には300万枚,以降4年間で1000万枚を超え,幸福駅ブームを巻き起こしました。
  私が保有の“愛国から幸福ゆき”の乗車券は,自身で購入したものと,知人から土産として貰ったものです。
  当時,国鉄の運賃値上げが頻繁で,収集した乗車券から,
  “愛国から幸福”の運賃も,昭和49年に60円,昭和51年に70円,昭和52年に110円であったことが判ります。

  広尾線は,1987年/昭和62年に廃線になりましたが,幸福駅は観光ポイントとして整備されています。

  幸福の地名は,この地域がアイヌ民族によりサツナイ(幸震)と呼ばれていたことに加えて,
  福井県からの集団入植者が多く居たことによります。

 

愛国から幸福ゆき
乗車券

70円

昭和51年7月23日 愛国駅発行

愛国から幸福ゆき
乗車券

110円

昭和52年4月1日 愛国駅発行