Last Update 2017.9.1
       
  ●切符のメッセージ: 切符が発信する情報量は多く,当時のことを想うことができます。

【運転開始日】 1958年/昭和33年11月1日 東京1600発 第2こだま 3等 (交)東京本社内 10月29日発行

【運転最終日】 1964年/昭和39年9月30日 大阪700発 第1こだま 2等 尼崎駅 9月28日発行

   2枚の切符は,東海道特急“こだま”の運転開始日と運電最終日の特別特急券です。

   東海道本線は1956年/昭和31年11月に全線が電化され,
   客車特急“つばめ”“はと”が,電気機関車牽引になり東京-大阪間を7時間30分で結びました。

   1958年/昭和33年11月1日,東京-大阪・神戸間にビジネス特急“こだま”2往復が運転を始めました。
   “こだま”は,わが国初めての電車特急として,ボンネットスタイルの151系が開発・投入されました。
   当初の所要時間は,東京-大阪間6時間50分でした。 のち,6時間30分に短縮されました。

   その後,客車特急“つばめ”“はと”が電車特急に変更,東京-大阪間に157系特急“ひびき”が新設,
   さらに,東京-名古屋間,東京-宇野間に,電車特急“おおとり”,“富士”が新設され,
   東海道新幹線開業(1964年/昭和39年10月1日)前には,10往復の東海道電車特急が運転されていました。
   これら10往復の特急は,東海道新幹線開業前日の9月30日を最後に廃止になりました。

   東海道特急“こだま”は,わずか6年間の運転でしたが,その成功が電車特急ネットワークの基礎になりました。

     運転開始日 1956年/昭和33年11月1日 東京1600発   第2こだま
     運転最終日 1964年/昭和39年9月30日 大阪 700発    第1こだま 

 

特別急行券

1958年/昭和33年11月17日
東京から乗車,800kmまで
東京700発 第1こだま
2号車41番

天王寺駅 昭和33年11月7日発行
3等 800円

特別急行券

1958年/昭和33年12月21日
大阪から東京
東京1600発 第2こだま
8号車13番

名古屋駅 昭和33年12月20日発行
3等 800円
 

特別急行券

1959年/昭和34年5月13日
名古屋から乗車,400kmまで
名古屋1820発 第2こだま
5号車41番

名古屋駅 昭和34年5月6日発行
2等 1440円
 

特別急行券

1960年/昭和35年9月27日
神戸から名古屋
神戸630発 第1こだま
11号車4番B席

神戸駅 昭和35年9月26日発行
3等 300円

特別急行券

1961年/昭和36年1月30日
大阪から乗車,800kmまで
大阪700発 第1こだま
12号車9番A席

(交)大阪天王寺 昭和36年1月16日発行
3等 800円
 

特別急行券

1963年/昭和38年4月6日
東京から大阪
東京1430発 第2こだま
3号車13番A席

(交)大阪梅田 昭和38年4月1日発行
1等 1920円
 

特別急行券

1963年/昭和38年11月6日
名古屋から大阪
名古屋1116発 第1こだま
9号車6番C席

名古屋駅 昭和38年11月6日発行
2等 300円
 

特別急行券

1958年/昭和38年11月18日
東京から名古屋
東京700発 第1こだま
4号車11番C席

東京駅 昭和38年11月16日発行
1等 1320円