Last Update 2020.6.1
       
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参急2200系・大軌デボ1400形
大阪・上本町行き急行 旧2200系(2224)    1973 伊賀神戸〔近畿日本鉄道 大阪線〕
宇治山田行き急行 新2200系(2240)    1973 伊賀神戸〔近畿日本鉄道 大阪線〕 

  大阪電気軌道・参宮急行電鉄は,戦前昭和の傑作電車を登場させました。
  参宮急行電鉄2200系と大阪電気軌道デボ1400形です。

  大阪電気軌道は,大阪-伊勢を2時間で結ぶため参宮急行電鉄を設立,
  桜井-山田間の建設を進める一方,
  途中の急勾配を高速で走破する電車として2200系を製造しました。
  2200系は,当時の最大最強,“日本一の電車”と称され,
  33‰勾配を65km/h,平坦線を最高110km/hで走行できる
  走行性能・接客設備の卓越した半鋼製2ドア車体の大型長距離用電車でした。

  昭和5年の桜井-山田の仮全通に併せて,57輌の2200系が投入されました。
  昭和7年,上本町-宇治山田に2200系特急の運転を開始,2時間1分で結びました。

  昭和13年に関西急行電鉄を介して名古屋乗り入れを実現,
  伊勢神宮・橿原神宮への輸送需要増大などに応えるため
  昭和14-16年に2200系 26輌が増備されました。
  増備の2200系は,張上げ屋根が採用されるなどスタイルが一新され,
  新2200系として区別されています。

  同時期に製造された大阪電気軌道の大阪線用通勤電車デボ1400形は,
  新2200系と設計を共通化したため,
  3ドアであることを除いて,同じ精悍なスタイルでした。

  戦後昭和22年に一部の2200系を特別整備して有料特急として運転されましたが,
  昭和28年に後継の2250系が登場,
  その後は,大阪線・名古屋線の長距離急行の主力として運用されました。
  昭和49年までに大阪線・名古屋線の急行運用を終了,
  ローカルの普通列車運用も終了し,昭和51年までに廃車解体されました。

上本町→宇治山田行き電車・時間表 (昭和13年)
大阪上本町行き準急 1400形(1414)    1973 大和高田〔近畿日本鉄道 大阪線〕
解体される2224    1974 高安〔近畿日本鉄道 大阪線〕