●流線形のEF58 EF58は,1946〜48年/昭和21〜23年まで, デッキ付箱型のスタイルで31輌が登場しました。 1952年/昭和27年 高崎線電化のとき 上野-長岡の電気直通運転のため EF58に列車暖房用の蒸気発生装置を搭載することになり 機械室を拡大して,流線形のEF58が誕生しました。 箱型で登場した1〜31号機も, 1953〜57年/昭和28〜32年に流線形に改造されました。 ●EF58の諸元 車軸配置; 2C+C2 運転重量; 115t 最大長 ; 19900mm 最大幅 ; 2800mm 最大高 ; 3926mm 動輪直径; 1250mm 出力 ; 1900kw(1時間定格) 速度 ; 86km/h |
|
●EF58の塗色 流線形のEF58が登場したのは,1952年/昭和27年です。 EF58の塗色は,当時の一般色のぶどう色(茶色)でした。 1956年/昭和31年の東海道本線全線電化のとき, 特急“つばめ”,“はと”を牽引するため, 淡緑色の客車に合わせて, 東京/宮原区の24輌が淡緑色の塗装になりました。 1958年/昭和33年に ブルートレイン“あさかぜ”が誕生しました。 1960年/昭和35年に“つばめ” “はと” “はやぶさ”も ブルートレイン化され, 東京/宮原区の20輌がブルートレインを牽引するため, 車体を青,裾をクリーム色の塗装になりました。 1963年/昭和38年の広島電化のとき, ブルートレインの牽引をEF60に譲りました。 このときから,車体が青,正面窓下がクリームの塗装に 統一されました。 1965年/昭和40年頃には, 御召専用機EF5861,御召予備機EF5860を除いて この塗装が最期まで続きました。 ただし,EF5889などが, イベント用に往年のぶどう色(茶色)の塗装になりました。 現在,EF58は,JR東日本のEF5861, JR東海のEF58122,EF58157, JR西日本のEF58150の合計4輌が在籍しています。 EF5861,EF58122,EF58150がぶどう色(茶色), EF58157が車体が青,正面窓下がクリームの塗装です。 |
|
●御召専用機 EF5861は,御召専用機として, 1953年/昭和28年に日立水戸工場で製作され, 東京区に配置され,御召列車を牽引しました。 当初から御召専用機として発注され, 特殊設備を装備しています。 ステンレスの飾り帯が前面だけでなく 側面一周に取付けられました。 EF5860も御召専用機として, 1953年/昭和28年に東芝府中工場で製作され, 浜松区に配置されました。 御召予備機として,EF5861とともに活躍しました。 EF5860は1983年/昭和58年に廃車解体されました。 EF5861はJR東日本田端運転所に在籍しています。 |