Last Update 2025.12.1
      
  キハ08 3
加悦駅構内に休むキハ083    1979.5.1 加悦〔加悦鉄道〕

  キハ08 3は,鋼体化客車オハ62から改造された客車改造気動車です。
  1962年/昭和37年に,国鉄/苗穂工場でキハ40 3として製造されました。
  1966年/昭和41年にキハ08 3に改番,
  1971年/昭和46年に加悦鉄道に譲渡されました。

  昭和30年代,国鉄は非電化区間の動力近代化(無煙化)が進めましたが,
  気動車の新製が追いつかず
  1960年/昭和35年から鋼体化客車を改造して気動車を製造しました。
  1960-63年にキハ40・キハ45形,キクハ45・キサハ45形の
  計14輌が製造されましたが,
  性能上の問題から1971年までに廃車になりました。

  キハ08はオハ62を改造した両運転台車で1960-62年に3輌が製造されました。
  キハ09はオハフ62を改造した片運転台車で1960-62年に5輌が製造されました。
  車体断面は屋根の深い客車時代のままで,
  前照灯が幕板に埋め込まれた独特の前面デザインでした。

  加悦鉄道に譲渡されたキハ08 3は,1974年/昭和49年から運用に就きました。
  加悦鉄道が1985年/昭和60年に廃止になり
  キハ08 3は加悦SL広場に静態保存され,広場閉鎖後も放置されているようです。


加悦駅構内に休むキハ083    1979.5.1 加悦〔加悦鉄道〕
客車由来の屋根の深い前面デザインのキハ083    1979.5.1 加悦〔加悦鉄道〕