Last Update 2016.12.1
        
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デハ1形・5号
  デハ1形は,1924年/大正13年の伊勢崎線・浅草-西新井間電化完成のとき,
  製造された東武鉄道初の電車です。
  デハ1〜8号の8輌が,16m級木造ダブルルーフ,全面5枚窓の茶色塗色で登場しました。
  戦後,デハ3,4,5は地方私鉄に供出され,
  デハ5号(モハ1101に改番)は,鬼怒川線で電気機関車の代用として貨物列車を牽引,
  その後,野田線に転属,配給車として運用,
  さらに,1956年から西新井工場で入換え車として運用されました。
  1981年/昭和56年,東武動物公園に展示保存されましたが,
  東武鉄道創立90周年記念に開館した東武鉄道博物館に移設,現在に至っています。
SL B1形・5号
  B1形は,東武鉄道が1898年/明治31年の伊勢崎線・北千住-久喜間開業用に輸入した
  英国・ベイヤーピーコック社製造の蒸気機関車です。
  B1形は,明治期を代表する機関車(国鉄5500形)で,
  官設鉄道6輌,日本鉄道60輌,東武鉄道10輌(6輌を総武鉄道譲渡)に活躍しました。

  東武鉄道では,6輌を総武鉄道に譲渡し,B1形・3〜6号を運用していましたが,
  亀戸-足利の開通時(1907年)に2輌を輸入,その後国鉄から5輌の同形機を譲受し,
  11輌のB1形を保有しました。
  1959〜63年(昭和34〜38)当時は,東武鉄道線内の貨物列車牽引に運用されました。
  最後まで残った5号・6号は1965年に廃車,保存,
  1989年開設の東武鉄道博物館に保存・展示され現在に至っています。
  5号は開業時の姿,6号は廃車時の姿で展示されています。