Last Update 2016.12.1
        
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5700形・5701号
  5700形は,東武鉄道が特急・急行・快速に運用した優等列車用電車です。
  国鉄(上野-日光)に対抗して,1951年・1953年に5700形12輌を製造し,
  浅草-東武日光を特急“けごん”,浅草-鬼怒川温泉を特急“きぬ”として運用しました。

  5700形は2輌編成で,前頭部が非貫通型のA編成と貫通型のB・C編成があり,
  マルーンとベージュのツートンカラー塗色で登場しました。

  5700形は,1956年/昭和31年のデラックスロマンスカー1700系登場により,
  非貫通型のA編成は貫通化され,急行・快速などの運用を続けましたが,
  1991年/平成3年,営業運転を終了しました。
  その後,2009年の東武鉄道博物館のリニューアル開館に合せて,
  保管されていた5701号を登場当時の非貫通型に復元展示することになりました。
  現在,5701号は再現された当時の特急“けごん”のヘッドマーク“猫ひげ”を付けて,
  中庭に展示されています。
ED101形・101号
  ED101形は,東武鉄道が伊勢崎線・日光線の電化に伴い輸入した
  1928年/昭和3年英国イングリッシュ・エレクトリック社製造の直流電気機関車です。
  ED101は,東武鉄道初の電気機関車でした。
  その後,ED4000形・4001に改番され,貨物列車の牽引に運用されましたが,
  1970年代に貨物輸送量が減少し,ED4001号(ED1001号)は第一線から退き,
  1972年/昭和47年,近江鉄道に譲渡されました。
  近江鉄道では,1986年/昭和61年まで貨物列車の牽引に運用されていましたが,
  その後は彦根駅隣接の工場に留置,2004年/平成16年に廃車になりました。
  2009年/平成21年の東武鉄道博物館のリニューアル開館に合せて,
  近江鉄道から返還,当時の姿に復元され,現在の展示に至っています。